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故障・トラブル対策

iPhoneを一瞬水没させた!お風呂・トイレに落とした直後にやること

川越店 2023年5月3日 2026年7月12日 川越店店長 奥田かなこ
iPhoneを一瞬水没させた!お風呂・トイレに落とした直後にやること

お風呂にポチャン、トイレにポトッ。慌てて拾い上げたら普通に動いていて一安心……。実はその「一瞬の水没」こそ油断は禁物です。iPhoneをはじめとするスマホは、ほんの一瞬水に落としただけでも内部に水分が入り込み、数日後に故障として現れることがあります。この記事では、総務省登録修理業者(登録番号:R000068)のスマホ修理ジャパンが、一瞬の水没直後にやるべきことをチェックリスト形式で解説します。

結論:一瞬の水没でも「無事」とは限らない

先に結論からお伝えします。水に落ちていた時間が1秒でも、スマホの内部に水が入るときは入ります。そして水没による故障の厄介なところは、直後は普通に動いていても、数日〜数週間後に症状が出てくるケースがあることです。

拾い上げた直後にやるべきことは、次の5つです。

一瞬水没させた直後にやること

  1. それ以上操作せず、電源を切る
  2. 端末を振らずに、表面の水分を優しく拭き取る
  3. SIMトレイを抜いて、トレイと周辺の水分を拭く
  4. 水没マーク(液体侵入インジケータ)を確認する
  5. ケース・フィルム・アクセサリを外して乾いた場所に置く

それぞれの詳しい手順は後半のチェックリスト表で解説します。すでに電源が入らない・画面がおかしいなどの症状が出ている場合は、水没修理のご案内ページをご確認のうえ、できるだけ早くご相談ください。水没は時間との勝負で、対処が早いほど状態の悪化を防げる場合があります。

なぜ「一瞬の水没」でも壊れることがあるのか

「一瞬しか浸かっていないのに、なぜ壊れるの?」と疑問に思う方は多いはずです。理由は大きく2つあります。

スピーカー・マイク・充電口などの開口部はふさげない

スマホには、音を出し入れするためのスピーカーとマイクの穴、充電コネクタ、SIMトレイの隙間といった開口部が必ずあります。当店の修理現場でも、水没端末を分解すると水が入り込んでいるのはほぼこの3ヶ所からです。構造上ふさぐことができない場所なので、浸かった時間が一瞬でも、水はここから内部へ入り込めてしまいます。

落下時は水圧で一気に押し込まれる

もうひとつの理由が水圧です。手が滑って湯船やトイレに「落とした」場合、着水の勢いで開口部に水が押し込まれます。静かに水面に置くのとは違い、落下の衝撃は一瞬で内部まで水を運びます。「浸かっていた時間の短さ」よりも「どんな勢いで水に触れたか」のほうが、被害の大きさを左右することも珍しくありません。

IP等級(耐水性能)の正しい理解

「最近のiPhoneはIP68だから大丈夫」と思われがちですが、ここに大きな落とし穴があります。AppleもiPhoneを「防水」ではなく「耐水」と表現しており、水濡れによる損傷は保証の対象外です。

IP等級は「真水・静水」での試験値

IP68などの等級は、常温の真水に静かに沈めた試験条件下での数値です。実際の生活で水没する場面とはまったく条件が違います。

お湯・石鹸水・海水・水流は想定外

次のような液体・状況は、IP等級の試験では想定されていません。

液体・状況 何が問題か
お風呂のお湯 温水は真水より浸入しやすく、湯気による結露も起こる
石鹸水・入浴剤・洗剤 界面活性剤が浸入を助け、パッキンを傷めることがある
海水 塩分で基板の腐食が速く進む
トイレの水 不純物が多く、真水より腐食・汚損が進みやすい
シャワー・水流 水圧がかかると試験条件を超えて浸入する

経年劣化やフレームの歪みで耐水性は落ちる

見落とされがちなのが経年劣化です。耐水性能を支えているのは本体の隙間に貼られた粘着テープやパッキンですが、これらは時間の経過とともに劣化します。さらに、過去の落下でフレームがわずかに歪んでいたり、画面やバッテリーの交換歴があったりすると、新品時の耐水性能は保たれていません。「買ったときはIP68」でも、使い込んだ端末は別物と考えてください。

落とした直後のチェックリスト

ここからが本題です。一瞬でも水に落としたら、次の表の順番で対処してください。

手順 やること ポイント
1. 電源の状態を確認 動いているならそのまま電源を切る。画面が消えていても「動くか試す」ために電源ボタンを押さない 内部が濡れた状態での通電はショートの引き金になる
2. 水分を拭き取る 端末を振らず、乾いた布で表面と開口部の周りを優しく拭く 振ると内部で水が広がり、被害範囲が拡大する
3. SIMトレイを抜く SIMピンでトレイを抜き、SIMカードとトレイの水分を拭く。すぐに差し戻さない SIMトレイの穴は主要な浸水経路のひとつ
4. 水没マークを確認 SIMトレイを抜いた奥にある液体侵入インジケータが赤く変色していないか見る 赤くなっていれば内部に水が到達しているサイン
5. ケース類を外す ケース・フィルムの縁に残った水分も拭き、風通しのよい場所に置く ケースの内側に水が残ると乾かない

水没マークの位置や見方は機種によって異なります。詳しくは水没マークの見方の解説記事を、直後の応急処置全体の流れは水没直後の優先行動の解説記事をあわせてご覧ください。

数日後に出る「遅発症状」に注意

一瞬の水没でもっとも怖いのが、この遅発症状です。直後は問題なく動いていても、内部に残った水分が時間をかけて基板や部品を腐食させ、あとから次のような症状が現れることがあります。

水没の数日後〜数週間後に出やすい症状

  1. 充電の接触が悪い・ケーブルを認識しないことがある
  2. スピーカーの音がこもる・小さくなる
  3. カメラのレンズ内側が曇る・写真に霧がかかる
  4. 画面にシミが出る・タッチが効きにくい場所がある
  5. バッテリーの減りが急に早くなる

これらは「そのうち直る」ものではなく、内部の腐食が進行しているサインである場合があります。水に落とした心当たりがあってこうした症状が出たら、悪化する前に点検を受けることをおすすめします。当店の水没修理は、内部を開けて水分や腐食の状態を点検し、事前見積りにご納得いただいてから作業に入ります。

やってはいけないNG行動

良かれと思ってやったことが、かえって被害を広げるケースが後を絶ちません。修理現場でよく見る代表的なNG行動がこちらです。

NG行動 なぜダメなのか
ドライヤーで乾かす 風で水滴が内部の奥へ移動し、被害範囲が広がる。熱で部品やバッテリーを傷めることもある
電源を入れる・操作し続ける 濡れた基板に電気が流れるとショートし、起動しなくなるおそれがある
充電する 通常使用より強い電流が流れるため、ショートのリスクがさらに高い
端末を振って水を出す 内部で水が飛び散り、無事だった部分まで濡らしてしまう
お米や乾燥剤に入れて数日放置 内部の水分は抜けきらず、その間に腐食が進行する。米粒やホコリが開口部に詰まることもある

特に「乾かせばいい」という思い込みは要注意です。水道水にはカルキなどの不純物が含まれており、乾いたあとも基板に残って通電不良やショートの原因になります。海水の場合は塩分で腐食がさらに速く進むため、自然乾燥で様子を見るのはおすすめできません。

よくあるシーン別の注意点

当店にご相談いただく水没の原因は、ほとんどが日常の何気ない場面です。シーン別の注意点をまとめます。

お風呂に落とした

ご来店理由でもっとも多いのがお風呂です。「電話が来たのでお風呂で使ったらおかしくなった」というご相談は本当に多くいただきます。温水は浸入しやすいうえ、入浴剤や石鹸の成分も大敵です。落とさなくても、湯気の充満した浴室に持ち込むだけで内部が結露することがあります。防水ケースに入れていても温度差による結露は防げないことがあるため、浴室への持ち込み自体を控えるのが確実です。

トイレに落とした

ポケットからの落下が定番です。水深が浅く落下距離も短いため軽く見られがちですが、着水の勢いで開口部から水が入るのは同じです。トイレの水は不純物が多く腐食が進みやすいので、拾い上げたらすぐ電源を切り、表面をよく拭いてください。

洗濯機で回してしまった

ポケットに入れたまま洗濯してしまうケースです。洗剤入りの水に長時間さらされ、水流で全方向から水を浴びるため、水没の中でももっとも重症化しやすいパターンです。気づいた時点ですぐ取り出し、絶対に電源を入れずにご相談ください。

雨に濡れた

「雨くらいで」と思われがちですが、通話中に雨がスピーカーやマイクの穴に吹き込んだり、濡れた手で操作して充電口に水滴が回ったりと、少量の水でも侵入経路はあります。雨の日にポケットやカバンの中が湿気ていると、結露で内部が濡れることもあります。

一瞬の水没に関するよくある質問

一瞬落としただけで、今は普通に動いています。修理に出すべきですか?

まずは水没マークの確認と、この記事のチェックリストの実行をおすすめします。動作していても内部に水分が残っている場合があり、数日後に症状が出ることがあります。水没マークが赤い場合や、少しでも動作に違和感がある場合は、早めの点検が安心です。当店は予約不要で、点検のうえ事前見積りにご納得いただいてから作業します。

水没マークが赤くなければ安心していいですか?

水没マークは主要な浸水経路の一部に設置されているもので、すべての浸水を検知できるわけではありません。マークが白いままでも、別の経路から水分が入っているケースはあります。遅発症状のチェックは続けてください。

ドライヤーやお米で乾かす方法はやっぱりダメですか?

おすすめできません。ドライヤーは水滴を内部の奥へ押し込み、被害を広げるおそれがあります。お米や乾燥剤も内部の水分までは抜けず、待っている間に腐食が進行します。乾かして様子を見るより、内部の水分を直接取り除く処置のほうが状態の悪化を防げる場合があります。

電源が入らなくなりました。データは取り出せますか?

水没で起動しなくなった端末でも、内部洗浄や部品交換で起動し、データにアクセスできるようになる場合があります。ただし状態によって結果は大きく変わるため、復旧をお約束するものではありません。通電を繰り返すほど状態が悪化しやすいので、電源を入れ直して試すのは避け、そのままの状態でお早めにご相談ください。

修理にはどのくらい時間がかかりますか?

水没修理は2時間〜(状態により変動)が目安です。内部の水分や腐食の程度によって作業内容が変わるため、点検のうえで所要時間とお見積りをご案内します。

一瞬でも水没が心配なときはスマホ修理ジャパンへ

スマホ修理ジャパンは、総務省登録修理業者(登録番号:R000068)として水没修理に対応しています。データそのままで、予約不要。点検のうえ事前見積りにご納得いただいてから作業しますので、「一瞬落としただけだけど不安」という段階でのご相談も歓迎です。修理箇所には3ヶ月の保証をお付けしています。

お近くの方は渋谷店川越店へ、ご来店が難しい方は郵送修理もご利用いただけます。水没は対処が早いほど良い結果につながりやすいトラブルです。「一瞬だから大丈夫」と自己判断せず、まずはお気軽にご相談ください。水没修理の詳細は水没修理のご案内ページをご覧ください。

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